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3 6, 2020

片付けられない人に無理強いは禁物

私は、小さい頃、朝学校に出かけるのに、

運動着が、お気に入りのあのスカートが、ノートがない、と

常に物を探していて、その度に母に「ここにあるでしょう!」と叱られていました。

 

今思えば、

それは見つけられない私のせいではなく

実は、母は、片付けがあまり得意でなく、

物の場所決めをしない人だったので、

物が同じ場所にあることがなかったので、

いつも探し物を見つけることができなかったのです。

 

親の印をもらって提出などの紙などは、母も積み重なった本やら書類の中からいつも探していました。

 

彼女は典型的な買い物好きで、

物が多くて、

それを片付けずに並べておくタイプです。

 

大きな納戸やクローゼットなどに入りきらず、物がそこら辺中に並んでいます。

幸い家が以前よりもかなり広くなっているので、物が増え続けていても、すごい圧迫感はないのですが、短い期間でもこの家に滞在することがある時は、自分のものはすぐに自分の部屋に引き上げておかないと、勝手にどこかにおいやられてどこにあるかわからなくなります。

 

性格は変わらないですね。

 

残念ですが、どんなに素晴らしい片付け本が出回ろうと、お片付けのプロが指導しようと、片付けを必要と感じない人には無駄なこと、

片付けろと言っても、ケンカになるだけだということを、自分の仕事の経験からもいやというほど学びました。

母が亡くなった時に、片付けにどれだけの時間と費用がかかるんだろう… と気が重くなります。

自分はその反面教師で、片付けが趣味になりました。

 

カテゴリーごとに物を分け、置く場所を決めて、取り出しやすさとか、在庫が見やすくなる工夫など、日々研究してましたが、思春期になりオシャレに興味を持ち、服や装飾品が増えてからは狭い空間で片付けにストレスを感じ始めていました。その頃はまだ捨てることは苦手で、物への執着が強かったからです。

 

 

海外に何年も住むのにスーツケース 2個で出かけて暮らせたことで、必要なかった物がわかり、また必要最小限の物で暮らすことの快適さに気づかされました。

レイキを始めたぐらいから、物への執着もめっきり減ってきました。

物が少ないとお片付けが楽なんです。

置物、絵画、物入れなども、目は喜びますが、

実は置いておくだけでホコリをかぶるので、掃除がめんどくさい。。。

物がクローゼットに入りきらなくて床を埋め出すと、掃除のたびにそれをどかさなきゃいけないのでまためんどくさい。。。

根が不精なので、ミ二マリスト的な生活が楽なのかもしれません。

海外では、仕事は違法になるので、ボランティアで節約生活だったので、

いかにものを買わずに生活するか知恵を絞っていたことが役立ちました。

 

 

コンマリさんや、断捨離の山下さんは、家族が片付けない場合、自分だけでも綺麗にしておけば、だんだん家族も感化してくると言いますが、

正直言って

広い家の場合は

実際はなかなかそうもいかないと思います。

 

物に対する執着がどうしても捨てられない人は、

精神的に病気なのです。

 

コンマリ本を読んではみたものの、結局片付けられなかった人、

捨ててしまって大後悔する人、

一度は片付いても、また物が増えて片付かない人など、

結局失敗に終わっても、希望はあります。

 

ご自身が「本気で片付けたい」という意思が何より大切です

 

いくつかの失敗例を紹介します

すごい汚部屋(アパート)に住んでいた友人の家を、彼女の旅行中に、3日間ほとんど睡眠も取らずに片付け続けたことがあります。

彼女の家は、ロンドンの中心地にあって、たまに、近くに行った時に泊めてもらっていたのですが、足の踏み場もない、床が見えないほど物で埋め尽くされていて、私物を彼女の物で溢れたテーブルの上に置いたら最後、もう最後、見失ってしまう凄まじさでした。

ボランティア活動でお金がなかったので泊めてもらっていましたが、汚いし心地よくはなかったです。

テイクアウトのヨレヨレの使用済容器、賞味切れ何年も経つ食品、冷蔵庫や棚には腐っているものも多々あり、カビだらけに浴室なども汚くべとべとになった使いかけのシャンプーやボディケア類が何十本も物を置くスペースだけでは足りずにバスタブの周りすべてに並べてあり、キッチンもとても料理をする気になれない酷さでした。

彼女は医者でありながら、ひどい仕事の人間関係のストレスに悩まされていて、何十キロも太り、半ば精神病のようになっていたので、せめて住居が快適になればストレスが改善するのではと、ボランティアで片付けを申し出ました。

莫大な物たちをカテゴリー別に分ける作業をするスペースもなくとても大変だったし、捨てたくないという本人の希望を優先し、ほぼ掃除と片付けだけに絞ったのですが、限られた狭いスペースに、莫大な量の物を整理整頓するのが難しくて、何度も収納をやり直し3日間で充分だろうと思っていたのに寝る時間を惜しまないと終わらなかったほどでした。

カビだらけの壁やパスカーテンも新調し、汚いキッチンなども掃除してピカピカにして、大満足の私でしたが…

3日後に帰ってきた彼女は、喜んでくれるどころか、腐っていたものや賞味期限切れの物を捨てたことにものすごく腹を立て、その後、険悪の関係になってしまったのです。

好意のつもりが、こんなことになってしまって、自分もその時は腹を立ててしまったんですが、今思うと、価値観の違う人を変えようとした自分もいけなかったと反省しています。

良かれと思ったことも、その人にとっては迷惑でしかないこともあることを学びました。

これはコンマリさんが世に出るちょっと前の話ですが、小さい頃から、自己流で片付けが好きだった私にとっては、コンマリ流片付けは既に実践していたことばかりでした。

執着から離れて捨てるということが難しいですね

1年半ほど前、アルゼンチンで、コンマリ本を読んで共感したので実家を片付けてほしいという女性の依頼で高齢の体の不自由な彼女のお父さんの一人暮らしの家を片付けました。

ご本人のおじいさんも、キレイにしてほしいとのことだったのですが・・・。

 

その広い家は、たまには娘、息子、孫たちが集まることはあっても、奥さんに先立たれてから十数年もほったらかしだったそうで、一見片付いているように見えたのですが、ふたを開けてみると、蜘蛛の巣、虫の食った食品、カビたもの、腐った食品、悪臭のする衣類や本、ゴキブリだらけのあまりにも汚いバスルーム・・・娘さんが依頼したかったのも無理もないゴミ屋敷でした。

しかし、始めてみると、娘さんがおじいさんに確認すると、なんでも”捨てたくない”の反発がすごくて片付けたい娘さんとサンドイッチになってしまい、、困ってしまいました・・・しかし、なんせ身体も不自由なので、娘さんの希望通りのものを捨てて掃除し片付けました。

書斎からキッチンに来たおじいさんは、物の置き場が違うこと、腐ってる物や賞味期限10年経過のものなどを捨てたことにひどく腹を立て、大変でした。

かなり大変な片付けで、おじいさんにお金がない、とのことで、ほとんどボランティアでやったにもかかわらず、とても清潔にきれいになったことを喜んでいただけなくてとても残念でした。

これも価値観の違う人を無理やり変えようとした結果なのです。

いくら正しいと思われることでも、本人にとっては迷惑でしかなかったんですね。

これらのことから、十分学んだので、片付けは無理強いせず、ご本人が”物への執着から離れたい”という希望があるかたのみ、お受けすることにしました。

 

 

 

物に対する価値観、物欲の強い人にとっては、

高い安いにかかわらず、お金を出して買った物、いただいた思い出の品、たとえ使用することが今後のなくてもそれらを捨てるのは、どうにも耐えがたい苦痛になのです。

自分も以前、物に執着していた時期があったので、その気持ちはよくわかります。

物が見つからず時間をいつもロスするよ、とか、

もう3年間も使用しなかったのだからこの先必要ないよ、とか、

どんなにもっともな理由を説いたところで、聞く耳をもちません

強行しても、喧嘩になって、関係が悪化するだけです。

 

 

南米で部屋が5つあるアパートで民泊の代理をしていた時は、

自分が責任を任されていたので、アパート中すべてをいつもピカピカに、

余計なものは一切置かずに管理していました。

口コミの評価は、いつも最高点をいただいてましたが、ゲストの中には、物をそこら辺自由に置く習慣の人がたくさんいて大変でした。

誰かと一緒に暮らすと言う事は、それはたとえ家族であっても、

お互いの自我を出すと必ず衝突します。

自分が大家さんとかの立場でもない限り、決まりを作ったところで無駄です。

 

同居人がそれぞれ「自分ルール」をもっているので、それをお互いに主張してうまくいくはずがありません。

人の価値観と言うのは、本当に様々で、例えば、同じ家で育った兄弟姉妹でさえ全然違う事は普通によくあることです。

 

家族が片付けなくて、ストレスを感じている人、多いと思いますけれども、本人が、物の執着をなくして片付けたいと思うまではどうにもなりません。

1人で暮らすのが1番の解決策ですが、その余裕がないのなら「気にしない」練習を積むしかないです。

人間は絶対にいつかは死ぬし、その時には何にも持っていけないんだよね…と考えると、

物にしがみついてもしょうがないなって思います。

 

海外では、家具や家財道具付の場所を借りて暮らしているので、荷物は全部でスーツケース 2個ほどです。

これでも多いな〜 と海日本と海外の往復時は頭を悩ませます。。

 

物欲の執着から自由になるとストレスが減ります

私の場合は、レイキの瞑想と仏教の教えが大変役に立ちました

 

ブッダの教えは、2500年も経った今でも、変わらないのですね

物への執着が捨てられない人にお勧めします

 

基本仏教講義

 

また、レイキヒーリングは、

物への執着から離れるのに役に立ちます!